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培養表皮とは

表皮細胞の培養は1975年にHoward Greenらによって初めて報告され、数cm2の皮膚組織から大量の培養表皮を得ることが示されました1)。自家培養表皮は、表皮細胞を安定的に増やすため、マウス由来の3T3細胞をフィーダーとして用います。培養表皮の最大の特徴は、培養された表皮細胞がシート状の構造物として得られることです。
【 培養表皮の作製法の概略図 】 培養の流れ

1981年、米国において自家培養表皮の臨床応用がはじめて報告され2)、1984年には受傷面積が95%以上の広範囲熱傷患者に適用されました3)
移植された自家培養表皮は、通常、1週間程度で生着し、基底層から有棘層、顆粒層及び角質層に至る表皮の形態が認められます。3~4週で基底膜が完成します。移植してから1年後には真皮と表皮の境界に緩やかな波状の表皮突起が形成され、2~5年以内に正常皮膚の形態に似た複雑な表皮突起が構築されると言われています。4,5)
重症熱傷に対して適用した場合にも同様の経過をたどることが報告されています6)

自家培養表皮の移植後の経過

自家培養表皮の移植後の経過

参考文献

  • 1) Rheinwald JG, Green H: Serial cultivation of strains of human epidermal keratinocytes: the formation of keratinizing colonies from single cells.Cell 6, 331-344 (1975)
  • 2) O'Connor NE, Mulliken JB, Banks-Schlegel S et al: Grafting of burns with cultured epithelium prepared from autologous epidermal cells. Lancet 1 (8211), 75-78 (1981)
  • 3) Gallico GG III, O'Connor NE, Compton CC et al: Permanent coverage of large burn wounds with autologous cultured human epithelium. N Engl J Med 311, 448-451 (1984)
  • 4) Green H: Cultured cells for the treatment of disease. Sci Am. 265,96-102 (1991)
  • 5) 熊谷憲夫:皮膚の再生:自家培養表皮移植による皮膚の再生.BIO Clinica 13,48-52 (1998)
  • 6) 松崎恭一,熊谷憲夫,福士信哉 他:同種皮膚・自家培養表皮移植による広範囲熱傷患者の治療;治療4年後の移植部の検討.形成外科 38, 193-200 (1995)

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