ごあいさつ

代表取締役

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング
代表取締役 社長執行役員

畠賢一郎

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリングは再生医療の産業化をめざして1999年2月に設立されました。「再生医療」とは、失われた臓器や組織の機能を修復するために、生きた細胞を積極的に用いる医療です。とりわけ、患者さまご自身の細胞を使って作られる人工的な組織や臓器は、これまで治療が困難であった疾患への新しい医療として期待されています。
私たちは、最高の品質で安全性の高い再生医療製品を安定的に患者さまにお届けするために日々挑戦してきました。これには医学・生物学的アプローチはもちろんのこと、法規制・倫理面での課題を解決しつつ、新しい産業をつくりあげることが重要です。当社は、『再生医療をあたりまえの医療にする』ことを通じて、革新的医療をつくりあげるとともに、広く社会に貢献してまいりたいと考えています。

当社はこれまで、わが国初の再生医療等製品である自家培養表皮『ジェイス』に加え、2番目の製品となる自家培養軟骨『ジャック』の製造販売承認をそれぞれ取得しました。さらに2014年のわが国の関連制度改正により、当該活動を一層加速させております。その結果、自家培養角膜上皮『ネピック』をはじめとして、より多くの製品を着実に市場に送り出してきました。
こうした一連の活動は、従来の医薬品や医療機器とは異なる医療や産業を創り出しています。患者さまご自身の細胞を培養して治療に用いるという技術革新は、再生医療という形で結実しつつあります。私たちは、夢の医療の実現に向け一歩一歩進めてまいります。

2021年3月、当社は帝人グループの一員となりました。両社のさまざまなシナジーをもとに、日本のみならず世界の再生医療の産業化に貢献することを目指します。