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IR情報
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リスク情報

当社は再生医療製品事業及び研究開発支援事業を展開していますが、以下において、当社の事業展開その他に関してリスクの要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しています。当社として必ずしも事業上のリスクと は考えていない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から記載しています。なお当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、リスクの発生をすべて回避できる保証はありません。
以下の記載は、平成29年3月期末現在において当社が判断したものであり、当社事業に関連するすべてのリスクを網羅するものではありませんのでご留意ください。

Ⅰ.当社事業に関するリスク

(1)再生医療製品事業

①市場規模について

a)自家培養表皮ジェイス

自家培養表皮ジェイスは「自家植皮のための恵皮面積が確保できない重篤な広範囲熱傷で、かつ受傷面積と して深達性Ⅱ度及びⅢ度熱傷創の合計面積が体表面積の30%以上の熱傷」を適応対象としており、その市場規模は著しく限定的です。また、先天性巨大色素性母斑に関しましても、希少疾病であり、その市場規模は著し く限定的です。
そのため、一定割合以上のシェアを確保していたとしても、対象患者の発生状況により年間売上高が大きく 変動する可能性があり、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

b)自家培養軟骨ジャック

自家培養軟骨ジャックは、「膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除 く。)の臨床症状の緩和」を適応対象としています。「ただし、他に治療法がなく、かつ軟骨欠損面積が4cm2 以上の軟骨欠損部位に適用する場合に限る」とされており、その市場規模は限定的です。 そのため、一定割合以上のシェアを確保していたとしても、対象患者の発生状況により年間売上高が大きく 変動する可能性や、他社の参入により限られた市場におけるシェアが確保できなくなる可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

c)受託開発・受託製造

当社は、開発製造受託(CDMO)及び臨床開発業務受託(CRO)に取り組んでおり、眼科医療機器メーカーである株式会社ニデックからは自家培養角膜上皮の開発を、富士フイルム株式会社からは複数の開発案件を受託していますが、開発状況や委託元の方針変更等により受託業務の解約や規模の縮小等の可能性も否定できません。
また、再生医療等の提供機関及び細胞培養加工製造事業者等に対するコンサルティング並びに細胞培養受託においても、潜在市場が当社の想定と異なり、極端に小さい可能性があります。一方、潜在市場が当社の想定より大きい場合には、当社の保有する設備や人員だけでは、十分に対応できない可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。


②法的規制について

平成24年に京都大学iPS細胞研究所 所長 山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことを契機に、我が国は再生医療を成長戦略の一つとして位置付けられ、再生医療への期待が急速に高まる中で、再生医療の普及を迅速に進めるための法整備が進められました。一方、医療費抑制や医療の質の向上を目的とした医療改革が継続的に行われています。今後、予測できない法改正や医療行政の方針変更等による急激な環境変化が生じた場合には、 当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

a)承認条件について

自家培養表皮ジェイス、自家培養軟骨ジャックいずれの製品に関しましても、承認条件として製造販売後臨床試験や使用成績調査の実施が課されており、再審査の対象となっています。その結果によっては承認が取り消されることもあり、承認が取り消された場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

b)保険適用について

自家培養表皮ジェイスは、自家培養軟骨ジャックそれぞれ保険算定に関する留意事項が付与されています。 今後、当該保険算定の条件が変更となる可能性があります。 また、平成28年4月より保険機能区分が①採取・培養キットと②調製・移植キットの2つに細分化され、患者死亡等の理由により売上計上できないリスクは軽減されましたが、このような機能区分の細分化は前例がな く、その影響は未知数です。今後、機能区分の細分化等による受注への影響が想定を超えた場合は、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

c)適応拡大(一部変更承認)について

自家培養表皮ジェイス及び自家培養軟骨ジャックは、製造販売承認において明確に適応対象が定められてい ます。当社は、適応対象以外の疾患や使用方法への適応拡大(一部変更承認)を図っていきたいと考えていますが、治療における患者のリスクとベネフィットの観点から適応拡大が認められない可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

d)薬事審査プロセスについて

当社は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の助言を得ながら再生医療等製品の開発(開発受託を含む。)を進めていますが、治験において期待どおりの有効性と安全性が証明できなかったり、薬事承認プロセス等において適応対象を限定する必要が生じる等、当社の想定どおりに開発が進まない可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。


③ヒト又は動物由来の原材料の使用について

ヒト細胞組織を利用した再生医療等製品において、ヒト細胞組織の特性にはバラツキがあり、製品規格を満たさずに出荷できない可能性があります。
また、原材料や製造工程で使用する培地には動物由来原料を使用しており、未知のウィルスによる被害等が発生する可能性を完全には否定できません。このような被害等が発生した場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④競合について

再生医療を取り巻く外部環境は好転しつつあるため、外資を含む参入者が増加して競争が激化することが予測できます。競合製品や新規技術の登場により当社製品の優位性を保持できなかった場合、当社が想定する売上を確保できない可能性があります。一方で、参入者の増加は開発受託及び製造受託並びにコンサルティング事業の受注の増加に繋がる可能性があります。逆に、新規参入が思うように進まず、再生医療市場が成熟しない可能性も否定で きません。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

⑤再生医療全般にわたる信頼性について

再生医療に関係する医療事故等が発生した場合には、当社の製品が直接関係していなかったとしても、ネガティ ブなイメージとして再生医療業界及び再生医療等製品の全体に関わる問題として市場からの信頼が失われ、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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(2)研究開発支援事業

当社は、研究開発支援事業として、研究用ヒト培養組織ラボサイトシリーズを化粧品、製薬、食品、化学品、日用品、農薬等の製造企業や安全性試験受託機関等に販売していますが、当市場には競合企業が複数存在します。そ のため、競争の激化に伴う販売量の伸び悩みや、過当競争による販売価格の下落懸念、販売拡大のための営業体制の見直しに伴う経費の増大等の事情により収益性が低下する可能性があります。 また、in vitro眼刺激性試験法のOECDテストガイドライン化を進めていますが、予定通りの期間でテストガイドラインに収載されなかったり、収載されたとしても当社の想定通りに売上げが伸びない可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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Ⅱ.会社体制に関するリスク

(1)研究開発体制

当社は、尋常性白斑を適応対象とする色素細胞を含む次世代の自家培養表皮やⅡ度熱傷を適応対象とする他家細胞で製造した同種培養表皮などの新製品を目指した研究開発を加速させるため、研究体制の強化に取り組みますが、開発受託の増加等により予定どおりの人員を確保できなかったり、想定通りの有効性や安全性が得られない可能性があります。
また、再生医療等製品の研究開発は、大学等の研究機関並びに医療機関や医療関係者との連携・協働が必要不可欠ですが、このような連携活動は、国の政策や社会情勢により影響を受ける場合があります。共同研究の中止や知的財産権のライセンス交渉が順調に進まない等、当社の想定通りに実施することができない可能性があります。さらに、他社の知的財産権を侵害することがないように十分な注意を払って研究開発活動を行っていますが、意図せずに他社の知的財産権を侵害する可能性を完全には否定できません。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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(2)生産体制

当社は、高品質で安全性の高い製品を生産するために必要なハードウェアと、人・物の動線管理や標準作業手順書等の運用管理のソフトウェアをバランスよく備えることにより、品質が高く安定した製品を効率よく製造する生産体制を構築する必要があります。また、生産工程について十分に教育・訓練を受けた作業者が製造にあたる体制 としています。しかしながら、急激な受注増に対して人員が不足する可能性があります。
また、愛知県にある本社工場のみで生産がされているため、南海トラフ大地震等の自然災害や何らかの事故等により製造インフラが機能しなくなった場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

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(3)販売体制

ヒト細胞を組み込んだ当社製品は、医療機関等のユーザーと緊密に連携し、適正な使用方法の開発・促進や安全対策への取組み等に対応できる販売体制の構築が必要です。そのためには、医療機関等のユーザーへの適切な情報提供、製品仕様に関する説明等の技術的な知識を備えた営業担当者を必要とし、教育・育成していますが、急激な市場の拡大に対応できない可能性があります。
また、受注生産体制の仕組み作り、ロジスティックスの整備等により販売体制をさらに効率的に整備する必要がありますが、体制整備が思うように進まず、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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(4)小規模組織であること

当社は平成29年3月末現在、役員及び従業員計185名の小規模な組織です。当社は相互牽制、内部統制及びコンプ ライアンス・リスク管理など組織的対応の強化を図るよう努めていますが、現状では人的資源に限りがあるため、 特定人物への依存度の高い業務があったり、個々の従業員の働きに依存している面もあります。このため、従業員 に業務遂行上の支障が生じた場合又は従業員が社外流出した場合には、業務に支障をきたす可能性があります。一方、大規模な人員確保等による急激な規模の拡大は、固定費の増加につながり、当社の経営戦略や経営成績に影響 を及ぼす可能性があります。

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(5)人材確保・育成

当社の発展のためには、優秀な人材の確保を重要課題としてとらえており、計画的な採用活動を実施しています。さらに、社内においては人材育成の充実、人事・評価制度の改善など総合的対策により、活気ある独自の企業づくりを進めています。しかしながら、人材の確保及び育成が計画どおりに進まない可能性や育てた人材が社外へ流出する可能性があります。このような場合には、当社の経営戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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