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開発者インタビュー

自家培養表皮

Howard Green, M.D. Howard Green, M.D.
再生医療における表皮幹細胞生物学の世界的権威で、Green型培養表皮の開発者。1970年代にマウスの線維芽細胞と共に培養して表皮細胞シートを作製する手法を開発した。
故 ハーバード大学医学部名誉教授、アメリカ
注)Howard Green教授は、2015年10月31日に逝去されました。

私が培養表皮作製の手法を開発したのは1970年代でした。1984年には、重症熱傷の幼児2人に対してわずかに残った皮膚から5千~7千cm2の培養表皮を作製・移植して成功し、世界的に注目されました。あれから20年以上経ち、この技術が日本の再生医療の発展においても重要な役割を果たすことになりました。
J-TECのことは以前から潜在能力の高い企業であると認識しており、本社施設を訪問してその将来性を確信しました。日本のみならず、世界中における細胞治療/再生医療等の分野で力強い牽引役になると信じています。

熊谷憲夫先生 聖マリアンナ医科大学 名誉教授
熊谷憲夫 先生
Norio Kumagai, M.D., Ph.D.
培養表皮を用いた臨床治療の世界的権威。専門は形成外科、再生医療。
聖マリアンナ医科大学 名誉教授、日本

私は、1980年代から米国ハーバード大学医学部のHoward Green教授が開発した自家培養表皮の研究を行っており、1985年に日本で初めてのGreen型自家培養表皮を用いた重症熱傷の治療を報告しました。これまでの四半世紀で、熱傷をはじめ、瘢痕や白斑、母斑など600例近い症例に自家および同種培養表皮による治療を臨床現場で実施してきました。
自家培養表皮の特長として、小さな皮膚組織から大量に培養できること、また患者自身の細胞を培養し、本人に移植することから拒絶反応のリスクが極めて低いことが挙げられます。一方、患者自身の細胞を培養するため、細胞の増殖能力には個体差があります。その個体差を補うために、Green型自家培養表皮では、3T3-J2細胞をフィーダーとして細胞を増殖させる優れた方法を用います。
わが国において、再生医療製品を実際に使用した経験のある医師の数は、極めて限られています。J-TECには、細胞採取、細胞移植術および移植後の患者ケアなどを医師が適切に治療できるよう、医師および医療機関への情報提供、教育、啓蒙活動を積極的に進めるなど、再生医療を普及させるための仕組みを構築していくことを期待しています。

Dr. Michele De LucaMichele De Luca, M.D.
再生医療における表皮幹細胞生物学の世界的権威。重症熱傷の治療のために欧州で初めて培養表皮幹細胞の移植を行った。
Modena and Reggio Emilia大学教授、イタリア

J-TECの自家培養表皮および自家培養角膜上皮の品質向上のための支援を行っています。
幹細胞を扱う新しい技術開発により再生医療の将来性は有望です。今後、再生医療はさらに発展し、将来は医療の主要な選択肢となるでしょう。完全にとは言えませんが、臓器移植に取って代わるものとなるに違いありません。再生医療に関わるJ-TECのようなバイオテクノロジー企業は非常に大きな可能性を秘めています。J-TECの優秀なスタッフは、これまでの幹細胞やメラノサイトを保持する培養表皮の研究開発を通して、豊富な経験を重ねてきました。彼らは再生医療の産業化においても必ず成功すると私は確信しています。現在および将来にわたってJ-TECは再生医療分野で重要な役割を担っていくことになるでしょう。

自家培養軟骨

越智光夫先生広島大学大学院 教授
越智 光夫 先生
Mitsuo Ochi, M.D., Ph.D.
軟骨欠損治療のための再生医療を行う世界的権威。専門は膝関節外科、スポーツ医学、再生医学。組織工学的手法を用いた関節軟骨欠損に対する治療を1996年より日本で開始。J-TEC自家培養軟骨の開発を支援。
広島大学大学院医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門医学分野整形外科教授、日本

膝関節内の荷重部における関節軟骨欠損の手術方法として、現在、自家骨軟骨柱移植術や自家骨膜移植術などが試みられていますが、いずれも一長一短があります。私たちは、自家軟骨細胞とアテロコラーゲンを用いて軟骨細胞が持つ基質産生能を損なわない培養方法を確立し、実験結果に基づき、アテロコラーゲン包埋・自家培養軟骨移植術を考案して臨床応用を開始しました。
子供からお年寄りまで軟骨を損傷された幅広い年齢の患者様が、日本中どこの病院でもこの術式を受けられるように、この培養方法をJ-TECに技術移転いたしました。J-TECには日本の再生医療分野のトップランナーとしてさらなる技術を向上させ、質と安全性の高い製品を社会に還元する使命があると考えます。この軟骨再生のための移植術が日本はもとよりアジア諸国、そして欧米をはじめ全世界に普及することをJ-TECに期待しています。

自家培養角膜上皮

Dr. Graziella Pellegrini Graziella Pellegrini, Ph.D.
再生医療における角膜上皮幹細胞生物学の世界的権威。治療法の少なかった角膜欠損の治療を目的としたヒト角膜輪部幹細胞培養法を構築。
Modena and Reggio Emilia大学教授、イタリア

J-TECの角膜上皮培養・角膜輪部幹細胞培養技術の開発を支援しています。再生医療は培養細胞によって組織や臓器を修復する細胞治療です。幹細胞の培養による上皮再生に関する臨床試験によって、この新しい治療法が有効であることがわかりました。今後、比較的短期間でその他の組織の再生についても同様な結果が期待されることからも、再生医療は近い将来メジャーな医療の一つとなると言えるでしょう。また、再生医療の普及により組織や臓器のドナー不足という課題の解決策の一つともなるでしょう。このような観点からもJ-TECは上皮再生をはじめとし、再生医療分野の開発・発展において重要な役割を果たしていくべきです。J-TECは上皮幹細胞培養において卓越した技術を持っています。学術的発展に留まらず、商業レベルにおいてその技術を生かし、広くヘルスケア全般において大きく貢献していくことを期待しています。

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