コラム・トピックス

2021年10月20日【市民公開講座】

J-TEC市民公開講座 第1回 「膝関節軟骨再生治療と半月板再建」

島根大学医学部整形外科学講座 内尾祐司先生

本講座は一般の方々に「整形外科」の最新情報を定期的にお届けすることを目的としています。毎回、自家培養軟骨移植術を多数ご経験されている整形外科の先生を講師にお招きします。今回の講師は、島根大学の内尾祐司先生です。
内尾先生は、自家培養軟骨の開発に携わった先生で、開発者の広島大学 越智光夫先生の第一助手でした。四半世紀にわたる自家培養軟骨移植術の知識とご経験をお持ちです。
内尾先生には自家培養軟骨移植術の豊富な臨床経験とその長期治療成績をお話しいただきました。また、傷ついて自己修復できない半月板をドナーから移植し、軟骨欠損だけでなく、ひざの構造をしっかりと治すという最新の治療法もご紹介いただきました。 大学ではこのように最新の治療が研究されています。現在、治療法がないとお困りの患者様にとっては希望の光となるものです。是非、ご視聴ください。
(撮影日:2021/08/20)

参考リンク:

島根大学医学部整形外科学講座:https://www.med.shimane-u.ac.jp/orthop/index.html
内尾先生と患者様のインタビュー:http://saisei-navi.com/hiza/special_talk/fukuma_uchio/

動画の内容:

自己/施設紹介と手術実績(1:15)
培養軟骨を用いた関節軟骨再生(2:37)
自家培養軟骨と手術実績(7:13)
半月板切除後の膝関節軟骨損傷治療(11:05)

用語解説  ◆これであなたもひざ博士!◆

右ひざ前面

大腿骨(だいたいこつ)・膝蓋骨(しつがいこつ)・脛骨(けいこつ)とは
大腿骨:大腿(太もも)の骨。
膝蓋骨:「膝のお皿」と呼ばれる、膝にある丸い骨。
脛 骨:膝より下に位置する、すねの骨。

半月板とは
半月板は、大腿骨と脛骨の間に位置し、上から見ると三日月の形をしていることが特長で、衝撃を吸収するクッションの役割を果たし、膝の安定性を保つ役割を持っています。

遊離体とは
衝撃等、何らかの原因により、関節内に浮遊した骨や軟骨の欠片のことを指します。関節遊離体は「関節ねずみ」と呼ばれることもあります。