トップメッセージ

株主・投資家の皆さまへ

代表取締役

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング
代表取締役 社長執行役員

山田一登

株主ならびに投資家の皆様には、平素より当社の事業活動にご信頼、ご支援を賜り、厚く御礼を申しあげます。

当社は、この2025年6月19日から新たな執行体制に変わりました。創業時から社業をけん引してきたメンバーの多くが退任し、新たな経営メンバーによる執行体制に移行いたします。新たな執行体制の各役員は、細胞を用いた製品を事業とする当社の現場に精通し、リーダーシップを発揮してきた人材であり、共に「人類が生存する限り成長し続ける企業となる」との理念および「再生医療をあたりまえの医療に」とのビジョンを引き継ぎ、着実な事業成長の実行と安定的な黒字化を推進してまいります。

2025年3月期は、当初の業績見通しに対して下方修正となりましたが、再生医療製品事業、再生医療受託事業、研究開発支援事業の3事業共に着実な進捗が得られております。

再生医療製品事業においては、昨年10月に保険収載いただいたメラノサイト含有自家培養表皮『ジャスミン』の移植が始まっております。再生医療等製品は上市後に医療機関と共に育てていく必要がありますので、『ジャスミン』についても医療機関にご協力いただき、しっかりと有効性・安全性のエビデンスを積み上げてまいります。自家培養軟骨『ジャック』は2025年5月に変形性膝関節症が適応追加となりました。関係省庁と適切にコミュニケーションをとり、患者さんの治療機会損失とならないよう、より早期の保険収載を目指してまいります。

再生医療受託事業においては、当社がこれまでに5つの自家の再生医療等製品の上市にて培ってきた開発から上市後対応までの経験・ノウハウを含めたプラットフォームについて、アカデミアやベンチャー企業の皆様からあらためて価値を認めていただき、お声がけいただくことが増えております。

研究開発支援事業においては、近年、医薬品・医療機器・農薬・化粧品等の開発時における安全性評価の試験法について、動物愛護の観点から動物実験の代替法の活用が促進されている環境を追い風として、海外でも当社のラボサイト製品を用いた動物実験代替法の採用が始まりました。新規の製品としてiPS細胞由来の腸管上皮モデルの開発も開始いたしました。

当社はこれら3事業を確実に成果に繋げてまいるよう全社一丸となって取り組んでまいります。
今後とも株主ならびに投資家の皆様の変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。