株主・投資家の皆さまへ

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング
代表取締役 社長執行役員
株主ならびに投資家の皆様におかれましては、平素より当社の事業活動に格別のご信頼とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
2026年6月19日開催の定時株主総会におきまして、取締役6名全員の再任について原案通りご承認をいただきました。引き続き役員一同、企業価値の向上に全力を尽くしてまいります。
私は長年、品質保証の責任者として業務に従事してまいりました。その経験から、高い品質と社会からの信頼こそが当社の事業の根幹であり、信頼は日々の地道な取り組みの積み重ねによって育まれるものであると確信しております。
現場を熟知する経営者として、高い専門性を持つ社員の結束力を引き出し、課題に丁寧に向き合い、事業を着実に前進させてまいります。
一方、前期(2026年3月期)の業績におきましては、2度の業績予想の下方修正を行う結果となり、株主ならびに投資家の皆様に多大なるご心配をおかけしましたことを、経営トップとして深くお詫び申し上げます。この結果を真摯に受け止め、今期(2027年3月期)は全社一丸となり、黒字化必達を絶対目標として挑戦していく所存です。
現在、当社には黒字化を達成するための確かな好材料が揃っており、各事業において着実な進捗が見られます。
自家培養軟骨「ジャック」においては、 2026年1月の保険収載を機に需要が大きく伸長しており、同年3月には月間で過去最高となる30例の患者様からのご注文をいただきました。さらに、4月末時点での2026年度(今期)の注文数はすでに93例に達しております。営業部の組織再編による専任化を行い、既存の導入医療機関だけでなく、新規に採用いただく医療機関の双方に対して、それぞれのニーズに応じた適切な情報提供とサポートを行うことで、さらなる症例数の拡大を図ってまいります。
メラノサイト含有自家培養表皮「ジャスミン」においては、 現在、本製品を使用できる医療機関は全国で42施設にまで拡大しております。今後は、一人でも多くの患者様に当社の製品を用いた治療法を知っていただき、これらの医療機関へ足を運んでいただけるよう、適切な情報発信と周知活動に注力してまいります。
再生医療受託事業においては、当社がこれまでに培ってきた自社開発品5品目の開発経験と実績に対して、市場から高い信頼をいただいております。これを背景に委託顧客数は順調に増加しており、各顧客の製品開発が次のステージへと進むことで、今後はより安定した収益を見込める状況が整いつつあります。引き続き、顧客に寄り添い伴走するパートナーとして確かな実績を積み重ねてまいります。
ラボサイト事業においては、 欧州市場にて、ラボサイト・エピモデル(表皮モデル)を用いた皮膚感さ性試験(EpiSensA)を採用する試験受託機関が8社に拡大いたしました。これに伴い、確実に試験日に製品をお届けできる体制を構築するため、2026年6月19日の取締役会において、ドイツへの子会社設立を決議いたしました。これを足がかりに、欧州における新たな市場形成へ積極的に挑戦してまいります。 また、開発においては、iPS細胞由来の腸管上皮モデルを2026年度下期に上市する予定です。これにより、従来の領域に留まらず、医薬品や食品業界においても広くご活用いただけるよう取り組んでまいります。
当社は、再生医療の産業化をリードし、再生医療の発展と社会貢献に寄与するとともに、確実な黒字化によって株主の皆様の期待に応えることが最優先課題であると認識しております。
株主ならびに投資家の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。