実現のための3つの要素
ティッシュエンジニアリングとは、1993年に米国の研究者によって提唱された概念で、生きた細胞を使って本来の機能をできるだけ保持した組織・臓器を人工的に作り出すことを目的としています。
ティッシュエンジニアリングを実現するためには、生きた「細胞」、人工的に作られた「材料・素材」、細胞や生体に影響をもたらす種々の「生理活性物質」の3つの要素が必要であり、これらを一定時間、適切な環境におくことで、生体機能を有した組織・臓器を創出できるという考えに基づいています。
また、それぞれの研究の実現には、医学・工学・理学・薬学などの異分野間研究交流(学際的研究)が重要とされています。さらに、従来、主に基礎研究の目的で使われていた細胞培養という手法を、培養した細胞そのものを患者治療に用いる点で革新的であるとされています。
日本では再生医療という領域の一部(または再生医療を実現する手段)として認識されており、「組織工学」とも呼ばれています。ティッシュエンジニアリングは、再生医療の実現に向けた新しい手段です。
J-TECの社名には日本でティッシュエンジニアリングを確立する決意が込められています。