トップメッセージ

株主・投資家の皆さまへ

代表取締役

株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
代表取締役 社長執行役員

畠賢一郎

日頃よりジャパン・ティッシュ・エンジニアリングをご支援いただき、誠にありがとうございます。

当社は本年3月より、帝人株式会社を親会社として社業を開始し、6月24日の定時株主総会を経まして、株主の皆さまから新たな経営体制をご承認いただきました。帝人より4名の取締役を迎え入れ、まずはしっかりと両社のシナジーを構築したいと考えております。

さて、株主総会直前の6月11日、当社にとりましては4つ目の再生医療等製品であります自家培養口腔粘膜上皮オキュラルの製造販売承認を取得しました。本製品は、両眼の角膜損傷をきたした患者さまに対しまして、培養口腔粘膜上皮シートをご提供するもので、先の自家培養角膜上皮ネピックとの連携によって、より治療の選択肢が増えるものと期待しております。大阪大学西田教授の開発された技術シーズをお預かりし、当社で製造販売承認を取得しました。わが国発の再生医療等製品であり、口腔粘膜を用いた角膜の再生医療としても世界初の試みであります。
私たちの目指す再生医療は、患者さまの細胞を少しだけ頂戴し、これを大量に培養して移植組織に作り上げるものです。そのため、基本技術を確立するのは主に臨床を手掛けておられる先生方であることが特徴です。企業の役割は、いかにこれを適切な製品として世に出すことが出来るかの一点にかかっています。今回の自家培養口腔粘膜上皮オキュラルにおいて、速やかに製造販売承認を取得できたことは、まさにこうした産学連携の賜物であり、当社のこれまでの経験が効果的に役立ったものと自負しております。引き続き大阪大学と密に連携し、適切に患者さまのもとにお届けしたいと思っております。

患者さまの細胞を使った製品を作ることを目指して、これまで20年進めてまいりました。想定以上の時間を要したものの、再生医療がいかにあるべきか深く考えたうえで製品開発をすすめ、規制当局との多くの議論のもと製造販売承認を取得し、生産現場においてひとつひとつ丁寧に製品を製造し、先生方に適切にお使いいただけるようさまざまな企画をご提供させていただきました。これら経験すべてがイノベーションを作り上げるうえで役立っていると考えています。リアリティーをもった再生医療産業を着実に創り上げています。

今後、さらに多くの方々に再生医療を味わっていただく機会があるでしょう。その時は、これまで培った当社の経験が役に立ちます。当社は、再生医療製品事業、再生医療受託事業、研究開発支援事業、すべてを通して、ステークホルダーの皆さま方からの信頼を得るべく、日々努力してまいります。
引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。

2021年6月25日