2003年12月25日ニュースリリース
再生医療用培養軟骨などの新しい研究所
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は、再生医療用培養皮膚や培養軟骨、培養角膜の研究所を建設することになった。
やけどや変形性膝関節症等の患者から採取した組織から作られるヒト培養製品は実験段階であるが、すべての開発品目の前臨床試験・臨床試験に対応できる施設・設備を整える予定である。
愛知県蒲郡市の本社隣接地に、延べ床面積約3,900m2の研究所を建設する。2004年はじめに着工し、年内の完成を目指す。
汚染防止設備、培養装置などの設備を含めた投資額は、約13億円(土地除く)の見込み。医療機関で採取した患者本人のわずかな組織を培養・増殖させて、欠損・損傷部位に移植し、患部を再生・修復する。
治験前適合確認を受けた培養皮膚は、東京女子医科大学病院など2病院で治験を実施している。治験終了後ただちに厚生労働省に製造承認を申請し事業化を予定している。培養軟骨は、治験前確認を申請中で、04年はじめに承認を受けられると期待している。