2021年12月15日【市民公開講座】
J-TEC市民公開講座 第3回 「スポーツによる膝のけがと痛み」
善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所 木村雅史先生
本講座は一般の方々に「整形外科」の最新情報を定期的にお届けすることを目的としています。毎回、自家培養軟骨移植術を多数ご経験されている整形外科の先生を講師にお招きします。今回の講師は、善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所の木村雅史先生です。
群馬の善衆会病院は、膝の前十字靭帯損傷、半月板損傷、膝蓋骨脱臼の手術において、日本でトップクラスの症例数を経験され、小児から高齢者の方まで、またスポーツ愛好者から競技スポーツを行う方まで幅広く主にスポーツ障害による体幹、四肢の痛みについての相談に応じています。
木村先生には、スポーツ外来で最も多い障害は「膝」であり、その「膝」の障害の半数は靱帯損傷、更に半月板損傷が多いということで、半月板損傷の手術を解説いただきました。また、半月板損傷を経験されている患者さまの中には「骨軟骨損傷」の方もいらっしゃいます。その治療方法についてもご紹介いただきました。是非、ご視聴ください。
(撮影日:2021/11/5)
参考リンク:
善衆会病院:http://www.zenshukai.com/subjects/sports.html
動画の内容:
膝の構造とスポーツ障害(02:16)
半月板損傷と治療(05:45)
骨軟骨損傷と治療(10:50)
用語解説 ◆これであなたもひざ博士!◆
半月板損傷(はんげつばんそんしょう)とは
半月板は、大腿骨と頸骨の間に内側・外側の2つあり、両側とも強固な線維軟骨でできており、まるで半月のような形をしているのでこの名がついています。(実際は、内側:C型・外側:O型)
この半月板は、膝にかかる荷重を分散させたり、膝を安定させたりするちょうどクッションの役目をしており、これが擦り減ったりちぎれたりするのが半月板損傷です。
損傷の原因は、サッカーやバスケットでバランスを崩して膝を捻るなどの動作時に生じたり、ジャンプの着地などに生じる前十字靭帯損傷に合併する例も少なくありません。
また、「外側円板状メニスクス損傷」という、非外傷性のものもあります。
さらに40歳以上で加齢現象(いわゆる老化)による半月板の変性を基盤とする「内側半月板変性断裂」も多く見られます。
(続きはこちらから)
http://www.zenshukai.com/subjects/sports.html
前十字靱帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう)とは
膝には、4本の靱帯があり、中でも前十字靱帯は損傷する頻度が高く、また他の靱帯と比較して断裂後の機能障害が大きくなります。(しかしジャンプ、ターン、ストップなどのスポーツ動作を行わない限り「膝くずれ感」を起こさないため、日常生活ではほとんど支障はなく、放置しておいても心配ないこともあります)受傷原因はスキー、バスケットボールやバレーボールなどのスポーツ外傷として生じることがほとんどです。中でも特徴的なことはジャンプの着地だけで切れてしまうような非接触型の損傷が多く、特に女性において顕著です。
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http://www.zenshukai.com/subjects/sports.html