コラム・トピックス

2022年11月01日【再生医療★インサイド】

柏の葉「再生医療プラットフォーム」について考える

畠社長

先日、国立がん研究センター、三井不動産、帝人と柏の葉プラットフォームに関する発表をさせていただきました。実はこの構想は、2年以上前から皆さんと温めてきたもので、再生医療の発展を担う素晴らしい方々とご一緒できることをとてもありがたく思っております。かねてよりお話ししていますが、これまで再生医療をやってきて、従来の医薬品や医療機器のビジネスモデルとは似て非なるところばかりです。どこが同じで、どこが違うのか、今回のプラットフォームの皆さんはこうした違いを十分に理解しておられる方々です。同じ方向に向かってしっかりと進めていきたいと思います。

国立がん研究センターとの連携

国立がん研究センターとの連携につきましては、第一に、先生方が再生医療自体に深いご理解とご関心をいただいていることがありがたく、国内のみならず海外からの技術シーズの実用化や、国際共同治験にてご一緒できる機会を願っています。そもそも再生医療等製品の開発に、医療機関の先生方の協力は不可欠です。臨床試験を実施する段階でのご助力はもとより、実際に患者さんを治療する場面においても様々な連携が必要です。移植しやすい形態のものを設計することや、より使いやすいパッケージをデザインするのも、医療機関の先生方のアドバイスは有用です。さらに、私たちは名古屋大学からCAR-T細胞治療について、多くのことを教えていただいています。こうしたCAR-T細胞治療の応用についてもたくさんの連携を楽しみにしています。

LINK-Jの活動

ご存じの方も多いかと思いますが、三井不動産は一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(Life Innovation Network Japan :LINK-J)の活動を通じて、いろいろご一緒させていただきました。不動産業界のお立場でありながら、再生医療に深い関心をお持ちです。一見、あまり関係のない業種との連携に見えますが、地域ぐるみでの再生医療の社会実装をめざすには、実は大変重要なパートナーです。もとより、患者さんご自身の細胞を使った再生医療は、できる限り搬送経路を短縮すべきです。今後、拠点をひろげることについても、よい連携構築ができると思っています。

仲間

多くの仲間とともに

弊社ウェブサイトの今年度トップメッセージに「これからはさまざまな皆さまとの連携によって、さらに進めていきたいと考えています。」と記載させていただきました。再生医療はプラットフォーム型の展開が重要です。まずは柏の葉を通じてその一歩を踏み出しました。将来、海外からの再生医療ゲートシティになり、ご一緒いただく皆さんとウィンウィンになるように、帝人との協働を通じて全力で頑張りたいと思っています。

2022年11月1日