メラノサイト含有自家培養表皮による白斑の治療は、2024年10月1日より保険適用となっています。
自家培養表皮による白斑の治療
白斑(はくはん)とは皮膚の基底層に分布するメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失し、 皮膚の色が白く抜ける疾患です。
これにはいくつかの治療法がありますが、患者さんの皮膚を培養しメラノサイトを豊富に含んだ「自家培養表皮」を移植することで、正常皮膚に近い色にすることが目指せます。
この手術は、患部皮膚を薄く削り整え、「自家培養表皮」を貼っていく外科手術になります。
Q&A よくある質問
- 自家培養表皮による白斑の治療に保険はききますか?
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メラノサイト含有自家培養表皮は、2024年10月1日より非外科的治療が無効又は適応とならない白斑の治療向けに保険適用となっています。
- 自家培養表皮による白斑の治療はどこで受けられますか?
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外科的治療を含む白斑治療に関する十分な知識、経験をお持ちの医師が、メラノサイト含有自家培養表皮の使用方法を習得したうえで、体制が整った医療機関において治療を行います。この治療を受けられる医療機関は下記サイトにてご確認ください。
- 治療費用はどの程度かかるのでしょうか?
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この表皮細胞シートを用いた治療は高額療養費制度の対象となります。患者さんの自己負担額は、所得にもよりますが、月額6~25万円程度(2024年9月末日現在)とされています。高額療養費制度の詳細については、下記厚生労働省のホームページをご覧ください。
- 自家培養表皮による白斑の治療の結果を教えてください。
- メラノサイト含有自家培養表皮は、尋常性白斑及びまだら症による安定期の白斑の患者さん※を対象に治験が実施されました。培養表皮を移植された24例の52週目の色素再生率は68.0±35.3%で、事前に設定された閾値50%に対して統計的に有意な差が認められました。詳しくは、こちら(ジャスミン(pmda.go.jp))をご参照の上、皮膚科医にご確認ください。
12ヶ月以上拡大あるいは縮小を認めない白斑(尋常性白斑については既存の非外科的治療を用いて6ヶ月以上治療しても縮小を認めない白斑)を有し、12ヶ月以上明らかなケネブル現象および新たな白斑の発症を認めない患者さん。