About Us社会のこんなところにJ-TEC

わたしたちJ-TECは、再生医療や研究分野を通じ、
皆さまの健康で快適な生活を支えています。

Field of Activity 1
再生医療等製品
病気や怪我の新しい治療として
  • 眼 : 眼の表面に傷害を受けて視力が低下してしまった治療に使用されています。
  • 皮膚: 重症熱傷などの様々な皮膚の治療に使用されています。
  • 膝 : 事故や怪我により膝の軟骨が大きく欠けてしまった治療に使用されています。
Field of Activity 2
再生医療受託
再生医療の産業化に向けて

自社製品の開発(研究・臨床・薬事)や製造販売で得た経験を活かし、
再生医療の実現を目指しているお客様のお手伝いをしています。

Field of Activity 3
研究用ヒト培養製品
研究開発の試験現場で

動物実験に代わるヒト細胞を利用した研究・試験用ツールを企業や大学に提供して化粧品や日用品などの研究・開発のお手伝いをしています。


「深いやけどを負った患者さんの皮膚移植」を再生医療で支えるJ-TEC

2007年10月、日本初のヒト細胞を組み込んだ再生医療製品として当社が開発した自家培養表皮シートが承認され、日本の再生医療の第一歩となりました。自家培養表皮シートは、患者さんご自身の切手大の皮膚を数週間培養することで全身を覆える細胞シートを作るという技術です。

当初「重症熱傷(大きな深いやけど)」を対象として承認された本製品も、今では「先天性巨大色素性母斑(生まれつきの大きなあざ・ほくろ)」「表皮水疱症(少しの外力で皮膚がはがれてしまう遺伝性疾患)」という他の皮膚疾患の治療に使用することが承認されており、今までの治療に新しい選択肢を加えることになりました。

「スポーツ選手の活躍」を再生医療で支えるJ-TEC

2012年12月、国内2つめの再生医療製品として当社が開発した自家培養軟骨組織が承認され、整形外科領域の再生医療が始まりました。自家培養軟骨組織は、患者さんご自身の軟骨細胞をコラーゲンに包埋して数週間培養することで三次元組織を作るという技術です。

交通事故やスポーツなどのケガで軟骨が欠けてしまうことがありますが、軟骨には血管がなく自己修復しないため、自然に元の状態には戻りません。本製品は大きな軟骨欠損への新しい治療方法として、一般の方々だけでなく、アスリートの方々にも元の生活を取り戻すための治療方法として寄与しています。

「失った光を取り戻す喜び」を再生医療で支えるJ-TEC

2020年3月に自家培養角膜上皮細胞シート、2021年6月に自家培養口腔粘膜上皮細胞シートが再生医療製品として相次いで承認され、当社は新たに眼科領域に踏み出しました。これらのシートは患者さんご自身から採取した角膜上皮または口腔粘膜上を数週間培養することで細胞シートを作る技術であり、いずれも角膜表面に移植して使用されます。

視覚は人間の五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)のうち最も情報量が多いと言われています。一番表面にある角膜が病気やケガなどで大きく傷ついた場合、これまでは角膜移植しか治療法がありませんでしたが、本製品により一番外側の角膜上皮を治療する選択肢が増えたことになり、光を取り戻す治療方法として患者さんのQOL(生活の質)を向上させることに寄与しています。

研究開発を「動物実験の代替ツール」で支えるJ-TEC

当社は再生医療製品の開発で培った技術・ノウハウを使って2005年3月にLabCyte EPI-MODEL、2010年7月にLabCyte CORNEA-MODELの販売を開始しました。LabCyte EPI-MODELはヒト正常表皮細胞を重層培養したヒト3次元培養表皮モデルであり、主に実験動物による皮膚刺激性試験の代替材料として使用されています。LabCyte CORNEA-MODELはヒト正常角膜上皮細胞を重層培養したヒト3次元培養角膜上皮モデルであり、物質の眼刺激性(=安全性)を評価する方法として一般的なウサギを用いたDraize(ドレイズ)試験に代わるものとして主に使用されています。

世界は動物実験を行わずに新製品の安全性と有効性を証明する方法が主流になってきており、日本も例外ではありません。本製品は物実験の代替ツールとして大学や企業で使用され、化粧品や日用品、新薬などの研究・開発に貢献しています。

再生医療製品の開発に取り組む方々を「経験とノウハウ」で支えるJ-TEC

我々の他にも再生医療を広めたいと考えている方々(企業、医療機関やアカデミアなど)が世の中には多くいらっしゃいます。この中には、再生医療の普及(研究や製品開発、法対応など)方法などに悩みを持たれている方も多くいらっしゃいます。

当社は、研究開発から薬事承認、製造販売から市販後対応までのすべての機能を保有し、今までの経験から様々なノウハウを蓄積しています。当社は再生医療を広めたいと考えている方々のさまざまなニーズに対して、経験やノウハウに基づくアドバイスや役務を提供することで、再生医療実現のお手伝いをしています。

再生医療業界を日本の再生医療のパイオニアとして支えるJ-TEC

当社は、日本で初めて再生医療等製品の承認を受けた企業です。当社製品(細胞シートや三次元の構造体など)を可能としているのは、高度なティッシュエンジニアリング技術です。このような製品はいまだ少なく、私たちは他社にはないノウハウのもと、新しい医療を提供し続けています。当社は、製品開発だけでなく、安定生産から流通方法まで、さまざまな要素から再生医療産業をつくっています。

再生医療の唯一の業界団体である「再生医療イノベーションフォーラム」(FIRM)の活動も活発です。当社は理事会社としてFIRMに参画し、産官学連携や実際の経験をふまえた意見発信やルール作りなど、さまざまな分野で業界をリードしています。

当社は再生医療を通じた社会貢献にも取り組んでいます。本社所在地の愛知県蒲郡市は「再生医療のまち蒲郡 」を掲げており、当社は蒲郡再生医療産業化推進委員会のメンバーとして地域における再生医療の研究や治療の推進、市民向けの普及・啓蒙活動などに協力しています。