コラム・トピックス

2022年01月12日【市民公開講座】

J-TEC市民公開講座 第4回 「自家培養軟骨移植の治療成績 下肢矯正術との併用」

北海道大学病院 スポーツ医学診療センター 近藤英司先生

本講座は一般の方々に「整形外科」の最新情報を定期的にお届けすることを目的としています。毎回、自家培養軟骨移植術を多数ご経験されている整形外科の先生を講師にお招きします。今回の講師は、北海道大学病院 スポーツ医学診療センターの近藤英司先生です。
北海道大学病院は1999年の「生体医工学・スポーツ診療科」の開設に始まり、2003年9月には「スポーツ医学診療科」と名称を変更し、整形外科やリハビリテーション科との連携で国際レベルのスポーツ医学診療活動を行ってきました。これをさらに充実させ、先進技術の開発と普及に取り組むことであらゆる人々のスポーツ活動を支援し、スポーツ医学の発展に貢献することを目的として、2013年6月よりスポーツ医学診療センターを設立しました。
近藤先生には、膝関節と軟骨の詳しい解説と治療方法、さらに自家培養軟骨移植術16例の治療成績と実際の症例を複数ご提示いただきました。是非、ご視聴ください。
(撮影日:2021/11/19)

参考リンク:

北海道大学病院 スポーツ医学診療センター:https://hokudai-med-sports-center.org/outline.html

動画の内容:

膝関節と軟骨の解説(1:23)
軟骨の治療方法(350)
自家培養軟骨移植術(5:25)
手術成績(634)

用語解説  ◆これであなたもひざ博士!◆

外傷性軟骨欠損症(がいしょうせいなんこつけっそんしょう)、離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)とは
「外傷性軟骨欠損症」はスポーツでの接触や交通事故など外からの強い衝撃で、ひざ軟骨の一部が欠けてしまう(剝がれてしまう)症状です。「離断性骨軟骨炎」は激しいスポーツや労働などで、ひざに繰り返し力が加わることで、軟骨が軟骨の下にある骨とともに剝がれてしまう症状です。スポーツ選手や若い人に多く見られます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
再生医療ナビ:http://saisei-navi.com/hiza/cartilage_treatment/patient/

下肢矯正術(かしきょうせいじゅつ)とは
O脚やX脚などの膝の変形に対して、大腿骨(太ももの骨)や脛骨(すねの骨)を切って向きを変えることで矯正する手術のことです。詳しくはこちらをご覧ください。
日本整形外科学会 症状・病気をしらべる「変形性膝関節症」: https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html
ひざの痛みと治療法(高位脛骨骨切り術(HTO手術)について):
https://hiza-itami.jp/hto/