2022年02月15日【市民公開講座】
J-TEC市民公開講座 第5回 「膝前十字靱帯損傷と軟骨損傷」
宮崎大学医学部 整形外科 田島 卓也 先生
本講座は一般の方々に「整形外科」の最新情報を定期的にお届けすることを目的としています。毎回、自家培養軟骨移植術を多数ご経験されている整形外科の先生を講師にお招きします。今回の講師は、宮崎大学医学部 整形外科の田島 卓也先生です。
宮崎大学 整形外科の令和2年度の手術件数は1500件を超え、国公立の600床の病院ではトップクラスの実績があります。特定機能病院として、変形性・リウマチなどの関節疾患、脊椎疾患やスポーツ傷害や救急外傷などの領域で高度先進医療を提供すると共に、宮崎県の中核病院として救急医療を含めた地域医療に貢献しています 。またドクターヘリをはじめとする救命救急センターの設置ならびにリハビリテーション施設の充実が整備されました。整形外科学教室では部位・疾患群別のグループを中心に、障害や疾患などで困られた患者さんの治療にあたっています。研究では 、整形外科(運動器)分野は小児から高齢者まで 、そして変形性疾患から外傷・ 障害、関節リウマチ、骨粗鬆症、腫瘍まで非常に幅広い分野を行っています 。
田島先生には、膝関節および軟骨の構造、前十字靱帯損傷はどのように起きるのか、スポーツ選手の前十字靱帯損傷と軟骨損傷に対する治療方法について、実際の症例とともに具体的にご提示いただきました。是非、ご視聴ください。
(撮影日:2021/12/21)
参考リンク:
宮崎大学 医学部 整形外科:http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/ortho/classroo/greeting/
動画の内容:
膝関節と軟骨の解説(1:40)
膝関節の靱帯と前十字靱帯損傷(6:05)
自家培養軟骨移植術(9:35)
症例提示(9:55)
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用語解説 ◆これであなたもひざ博士!◆
硝子軟骨とは
骨同士が接する面は「軟骨(なんこつ)」で覆われています。
関節を覆う軟骨は硝子軟骨(しょうしなんこつ)といい、厚さが2~4mmほどです。硝子軟骨は軟骨細胞やコラーゲンなどで構成されていますが、約80%が水分です。この水分が、クッションの役割や関節の動きを滑らかにする役割を果たしています。
再生医療ナビ「ひざのしくみ」:
http://saisei-navi.com/hiza/sport/mechanism/
前十字靱帯再建術とは
断裂した前十字靱帯は、他の靱帯と異なり自然に治癒しにくいため、新たに靱帯をつくらなければなりません。日本では多くの場合、患者さん自身の腱(自家腱)を使用して再建します。
主に1本で再建する場合と、2本で再建する場合があり、最近では、身体的な負担が少なく術後の傷跡も小さい、関節鏡(内視鏡)視下でおこなわれるようになりました。
再生医療ナビ「ひざの治療について」:
http://saisei-navi.com/hiza/sports_therapy/